「古市古墳群をあるく 巨大古墳・全案内」(久世仁士著 創元社)をさらり読み。

 「古市古墳群をあるく 巨大古墳・全案内」(久世仁士著 創元社)をさらり読み。
 図書館で借りてきました。古代は謎ですからね・・・ですし、行ったことないですけど、天皇陵は・・・ですからね。
 著者は、1947年大阪生まれ。法政大学卒業後、泉大津市教育委員会などなど・・・。


 世界でも有数の巨大墳墓のある地域が、和泉なわけですが・・・教科書では「大和」って書いてあるけど、奈良じゃないじゃん、大阪じゃんと思っていた私ですが、その巨大墳墓群のひとつ・古市古墳群の全貌と場所、その内容をとりまとめ、その保存や調査の状況を概論的に、しかし、丁寧にまとめた力作でした。一つ一つの古墳の紹介もさることながら、既に無くなった古墳も含めた場所の地図や、現状、さらには、陵墓指定と研究発掘や、保存の現況などにも触れた、かなりの作品です。姉妹作品に「百舌鳥古墳群をあるく」があるとのこと、両者が一つとなって、この地域・・・近つ飛鳥・・・の古代を慮るには、まさに適切な本だろうと思いました。
 とはいえ、一々、読んでも・・・というのは正直なところで、私は、この古墳群の成立についての著者の考え、そして、陵墓指定と研究発掘、保存のあたりを中心に読みまして・・・古墳の中では、何故か発掘調査の概報を購入した「峯ケ塚古墳」のあたりを読んだことになりますけど・・・それでも、なかなかな理力作だと思います。著者は、この古墳の成立を、大和盆地と河内平野の豪族間における勢力の推移の結果と見ているようで、その辺りが、私の考えに近いことも、読みやすく感じたのだろうな・・・とは思いました。


 先に触れたように、この地域の古墳群をめぐるには適切なテキストであり、姉妹書となる「百舌鳥古墳群をあるく」と合わせて読むべき本だろうなと思えました。
 古代については、いろんな人が勝手な意見を述べていますが、実際にこの地域に巨大な古墳を作る集団がいて、それが大和盆地の勢力との関係があっただろうこと、いわゆる倭王の時代のことでもあろうことは、かなりの確実性があることだろうと思います。そんな時代を思いはかるには、実にいい本だなと思えました。
 姉妹書である「百舌鳥古墳群をあるく」も探してみたいと思います。




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